干し野菜に魅了され、今まで捨てていた皮やヘタも干したくなった顛末
自分で作る干し野菜、その魅力の一つはお野菜の表情が刻々と変わっていくこと。
毎朝起きて最初に、干しているお野菜の顔を見に行きます。
日に日に、とてもキュートに表情を変えていくお野菜が起きるときの気分をあげてくれるのです。
これを見たくて、ちょっと起きたくない朝でも、起きてしまう。
この記事ではそんな手作り干し野菜に魅せられて、とうとう今まで捨てていた皮や種、ヘタを干すまでに至ったことを書いています。
目次
お野菜のヘタや根っこ、皮のことが最近気になってきた
人参のヘタを切っているときのこと、ある小さな記憶が頭をよぎりました。
小学校に上がった頃、ぼ~と一人で歩いていて、道端に小さな金具が落ちていた。
「なんやろ?」「なんで道に落ちてるんやろ・・・」
「なんかわからんけど、なんかの為に作られたんやろな」
小さな頭で考えたことが半世紀以上過ぎてからふと頭をよぎったのです。
高度成長期の始まりに生まれました。
冷蔵庫・テレビ・洗濯機が”三種の神器”などと呼ばれるなど、新しい技術がどんどん発展し人々の生活水準がどんどん豊かになり始めた頃です。
最初はまだ戦後の貧しさも残っていましたが、便利な家電に囲まれた生活が当たり前のようになり湯水をそれこそ湯水のように使うことになんの疑問も持ちませんでした。
さてそんな時代から半世紀以上経ち、「ものには限りがある」ことを深く考えるようになったのはDryandPeaceの干し野菜講座や防災食講座を学んだことがきっかけでした。
切った後のお野菜のヘタをそっと一旦脇に置いてみる
よく私たちは「野菜クズ」や「クズ野菜」など、野菜の剥いた皮や切れ端についてよくこういった表現を使う。しかし本当にそれは「クズ」なのだろうか。野菜の一部という存在以上でも以下でもないにも関わらず、勝手にクズ扱いをしてはいまいか。クズだと思うから、三角コーナーやゴミ箱になんの抵抗もなしに捨てることができるわけで、その前にワンクッション、お皿なりバットなりを用意して、そこに切れ端を一旦置いてみる。そして考えるのだ。これらを活用する方法はないのか?と ・・・・・「
「精進料理考」吉村昇洋 著 春秋社
これを最近実践しています。
でもね、お皿やバットじゃなくてやっぱりザル!

しっかり役目を終えて堂々として、ホレちゃいそうです。
ザルに置いた皮やヘタを干してみました
ザルに置くと、もうこれは干すしかないでしょとベランダに出してみました。
皮ややヘタさんには申し訳ないのですが、夜も出しっぱなしでずいぶんお気楽な自家製干し野菜です。

丸2日くらいでずいぶん軽くなりました。
表情もいいなあ。
庭があったり家庭菜園をしていたら、埋めて肥料になるんだろうな、きっと。
捨てるにしてもゴミの重量減らすことにわずかでも役立つことができる。
ネットでゴミ乾燥機の広告を見ることがありますが、お日様と風に任せて乾燥させればエネルギーも使わず、なんだか楽しい。
電気で乾燥させる器具の電気代を見てみました。
生ごみ処理機の電気代
メーカー/商品名 処理時間 電気代の目安 熱処理式(乾燥式) パナソニック/MS-N53XD 標準モード:約2時間15分 約30円/回 ソフト乾燥モード:約3時間30分 約37円/回 バイオ式 エコ・クリーン/自然にカエルS 24時間 0円/日 シャープ/NP-40CX 24時間 約12.3円/日(プラチナ脱臭オフ時) 約129円/日(プラチナ脱臭オン時) ハイブリッド式 DENZEN/NAXLU 24時間 約38.88円/日 熱処理式は消費電力が高い分1時間あたりの電気代が高く、バイオ式やハイブリッド式は消費電力が少なめなので電気代も比較的安くなります。ただしバイオ式やハイブリッド式は、24時間稼働するので使用中の電気代が熱処理式よりも高くなる場合があります。
エネチェンジ
一回30円・・・。
毎日使ったら月に900円!好きなスパイスが毎月3つくらい買えちゃいます。
少人数家族で毎日の生ごみの量が少量であればちょっともったいないなと思います。
節約しようと数日分貯めるっていうことも躊躇します。
夕食の支度の後、切った皮やヘタをそっとザルに置き、ちょい眺め、時間やお天気も気にせずにベランダに出して干す。
あとは風と明日のお日様にお任せです。とても簡単。
新しい習慣が徐々に身に付いてきました。
干したヘタや皮・タネを写真に撮ってみました
乾燥した茎や皮は時々胸がキュンとなるほど魅力的です。
この表情の豊かさは何なのでしょうか…
干したお野菜は調理する前に記念写真を撮っています。
同じようにヘタや茎、皮の写真も撮っておこう!感謝の気持ちを込めて。
そんなことを思いついてなんだか楽しくなりホワッと幸福感に包まれました。 \(^o^)/
どんなことがそう思わせるのかしら?
「干し野菜は時空を超える」いつもそんな風に思っているのですが、
写真を撮ることでお野菜の生きた時間を切り取り、写真を撮らなければ見過ごしてしまったかもしれない姿の美しさに感動できるから?・・・そんなことを考えました。
風変わりな形、色の微妙なニュアンス、ヘタや皮など捨ててしまわれがちな部分も、産地から食卓にまで届いた旅を語っているように思えます。
どんなに小さく、見た目には端っこな部分もそれぞれの役割を果たし、今がお野菜たちの旅の完結の時。
写真に撮ってみることで、旅の終わりに立ち会い、自然の贈り物に最後まで「ありがとう」を言うことができる気がします。
いえ、実は写真を取ったら終わりではありませんでした。
まだまだ楽しみは続いたのです。
そのキュートな姿はまさにアートになるのではないかしら?
2枚目は写真アプリで絵画化したものです。


きゃっ、楽しい!
一体どれだけ干し野菜で楽しめることか!
さらに続いた干し野菜の楽しみと秘めたる力
写真に撮って、アプリで目一杯楽しんで、さあそれで終わりかと思っていたのですが、
お野菜たちはさらなるメッセージを送ってきます。
上記写真の親芋の皮の写真を眺めていると、「これ、よく洗って乾かして、素揚げにしたら美味しかったんじゃないかしら?」捨ててしまったことが悔やまれます。
かぼちゃの種とワタは捨てずにまだ干しています。
お野菜切って端っこを流しのゴミ受けに直行させずに、ちょっと脇に置いてみた。
この小さな習慣が身に付けば、単なる食事の準備を超えて新たな喜びにつながるものに変えられるかもしれない。
レモンを買って一個目は皮、捨てちゃった。
皮も美味しくいただけるレシピがいっぱいあるのに!
めっちゃもったいないことしました。
2個目は干してレモンの香りいっぱいの、食べるラー油を作ってみました。
つい最近、「サテ・トム」というベトナムのラー油を教えてもらう機会があり、その味にハマりました。
ラベル裏の原材料を見ながらまねっこして作ってみました。
楽しい、楽しい ♪



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