お家で作る干し野菜 必要な道具は?
買いすぎて使わずに冷蔵庫の隅で小っちゃくなっているお野菜。
ありますよね。
私も何度「ごめんなさい」と言いながら捨ててしまっていたことか。
時には半ば無理して食べたり。
買ってきたものをぽんぽん冷蔵庫に放り込んで使い忘れ、色がすっかり変わってしまったお野菜。
一体何のための冷蔵庫なんだ、と自己嫌悪に陥るばかりでした。
そんな時に出会ったのが自分で作る干し野菜、自家製干し野菜でした。
「ええ~、干したお野菜なんて切り干し大根しか知らんけど、あんなのをお家でつくれるの~!!??」
「やってみたいなあ」と思いながらも最初の1歩が踏み出せないでいました。
なんか大変そう、お家で出来ることじゃないでしょ?
そのころ私の頭にあった干し野菜のイメージは…、

一面に広がる切り干し大根の風景。
「こんなたいそうなことできると思わんワ」でした。
でも実はお家で作る干し野菜、誰でもできてとても簡単!
そして今では干し野菜のメリットの大きさに毎日圧倒される日々を送るようになりました。
この記事では自家製干し野菜に必要な道具についてお伝えします。
目次
自家製干し野菜を作るのに必要な道具は?
実は特別なものはありません
「えっ、何もいらないの?」
何も要らないわけではないのですが、ホームセンターに行かなくても今すぐ始められます。
干してみようと思うお野菜を手に取り、切る。
初めての干し野菜の大きさは3mmほど厚さの輪切りが簡単でしょう。

切った後は布巾やキッチンペーパーなどで表面の水分をよく取り、あとはキッチンにあるザルに並べておくだけ。

このような竹のザルでなくても全然平気です。
キッチンで普段使っているザル状のもので十分です。
私はちょこっと干すとき、百均でかった園芸用の篩や裏ごし器を使います。

初めて干しあがった大根はほんの少しでしたが、愛おしくて仕方がなかったのを覚えています。
日当たりのよい窓辺において、乾燥した日が続くと数日~1週間ほどで干しあがります。

一度上手く干せるといろいろと道具をそろえたくなるのが人の気持ち。
私もホームセンターへいそいそと向かいました。
自分で作る干し野菜 基本の道具
切る道具
まずは包丁とまな板。
これはどこのお家にもありますね。
包丁で切る以外にスライサーがあると便利です。
厚みを3mmくらいまで調節できるものであればよりいい。
私のように包丁ぶきっちょさんには心強い味方です。
そういえば講座で「3mmくらいの厚さにきりま~す」と言いながら切っていると、「あの~、講師さん、それどう見ても4mmはありますけど・・・」ってご指摘ありました。><;
切り干し大根を作りたい時は千切りピーラーやきんぴらピーラーがあるとしゃっしゃと早く細切りができます。
ごく一般的な皮むきピーラーは多分どのご家庭にもあると思います。



皮ごと干せるお野菜はたくさんあるのですが、にんじんは皮を剥いた方が色がきれいに仕上がります。
(人参の表面部分にはポリフェノールが多く含まれています。乾燥すると細胞膜が壊れてポリフェノールとオキシターゼが接触し空気に触れると黒ずんでしまうことがあります。)

向かって右下の小箱に入っているのが人参の皮を干してみたものです。
色が黒ずんでいますが、食べても大丈夫です。
干し野菜の楽しさにハマると便利そうな様々のスライサーや千切り器に目移りしますが、
まずはまな板、包丁、ピーラー、スライサーがあればOK。
包丁だけで自分の好きな太さ、厚みに丁寧に切るのも楽しいものです。
水分を取る布巾 干す前にひと手間かけると上手くいく
お野菜を切ったらザルに並べるだけ! なのですが、
その前に大事な工程が実はあるのです。
切ったお野菜の水分を取る。
それぞれのお野菜が持つ水分の多少で異なりますが、このひと手間が成功のカギとなります。
少しのお野菜なら片手できゅっとペーパーでふき取るだけでいいのですが、
ある程度の量になると布巾やキッチンペーパーを広げ、野菜を並べて切ったお野菜の水分を取ります。



写真はキッチンペーパーですが、洗えて何度か使えるタイプのものを使っています。

お野菜拭き取り専用の布巾を準備するといいですね。
干す道具
さて、いよいよ干すのに必要なザルです。
”ザル”と言っても”ザル状”のものであればいろいろなものを活用できます。
私がちょこっとのお野菜を干すときに重宝しているのが100均で買った園芸用の篩。
裏ごし器も目が細かいので干すと糸のようになってしまうエノキなどに便利です。


裏ごし器は底に隙間がないので割りばしなどを置いて空気の通りをよくします。
オーブンやグリルの焼き網も、大き目の食材を置いて干すことができます。

そして竹ザル。
新しく買い求めるときは、ご家庭のスペースにあった大きさのものが良いでしょう。
写真は直径30㎝と20㎝のザルです。
小ぶりですがお日様と風通しを求めて移動するときに、我が家のスペースにはこれくらいが丁度いい。

竹製でなくても大丈夫です。大量に切り干し大根作りたい時などは100均のA4ファイルが入るプラスチックのバスケットも便利です。

干しあがって網目から落ちてしまわないようにガーゼを敷いています。
水蒸気を通すクッキングシートでもOK。
また、ザル状のものでなくても活用できます。
写真は洗濯物のピンチハンガーにつるしたり、針金のハンガーを曲げて作ったものにぶら下げたり。


ある時、他のお家で干していてザルが足りなくなったことがありました。
ストッキング状のネットを深皿にかぶせて応急のザル。

お家にあるものでいろいろ工夫してみるのも楽しいです。
あると便利な干す道具
なんといっても写真のような干し網が便利です。

「万能干し網」「一夜干しネット」「平干しネット」等の名称で売っています。
中は3段になっていて省スペースで干し野菜を作ることができます。
1000円前後の物は大きさ(20㎝×30㎝ 高さ40㎝)で扱いやすく移動も簡単です。
100均でも売っていますがファスナーが1本で出し入れしにくく、写真のような大きく開くダブルファスナーの物がいいと思います。
私は持っていませんが、写真のような網の蓋が付いたザルも素敵ですね。

雨が続く日の助っ人
せっかく干したのに雨の日が続いてしまった。
ちゃんと天気予報見なくちゃなあ、と思うことが何度かありました。
室内で乾燥していて天候の影響を受けないのであればほぼ大丈夫なのですが、それでも湿気は忍び寄ってきます。
そんな時の助っ人さんが扇風機やサーキュレーターです。
電気エネルギーを使うことになりますが、雨が続いて干したお野菜がいっぺんにしんなり元気がなくなっているときは心強い味方になってくれます。

扇風機であれば側面から、サーキュレーターであれば真下から風を送ります。
干しあがったお野菜の保存に必要なもの
自家製の干し野菜は市販の物とは違い、干しむらが出てしまうことがあります。
ピーマンやプチトマトなど内側にくるっと丸まってしまい、中に湿りが残っているまま密閉容器に入れるとカビが生えてしまいます。
自家製の干し野菜は密閉容器に入れず、紙箱など通気性のあるものに保存したほうがいいように思います。

お菓子をいただくと、中身も楽しみですが、箱の深さ大きさなどにもワクワクしてしまいます。
私は大き目の三段干し籠がそのまま保存場所のようになっています。

この三段かご、電気エネルギー要らずの冷蔵庫だと思っています。
冷えはしないけど、太陽の光と風の力で、冷蔵庫にお野菜を入れておくよりずっと長く持ちます。
栄養価も凝縮され時にはビタミンも増えて、これは冷蔵庫にマネできないでしょう!と思ってしまう。
自家製干し野菜、始めてみませんか
干し野菜が自家製で出来るようになると、
少人数の家庭では食べきれないような大きなお野菜も無駄にすることなく使い切ることができます。
そんなお野菜がアレコレ少しづつ干してあると、いつでもいろんな種類のお野菜を食べることができ、
非常時や買い物に行けない時でも栄養がバランスよく摂れます。
誰でもいつでも簡単に始められる自家製干し野菜、始めてみませんか。
「楽しそうだけど、やはり最初は誰かに教えてもらって・・・」と思われたら是非ご連絡ください。
全国どこからでも、ZOOMで一緒に干し野菜を作ってみましょう!
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