自家製ポン酢と手作り胡麻豆腐を作ろう会
昨日3月24日、あるクリニックの多目的室をお借りして、月一度の恒例「乾物レシピ講座」の再開が出来ました。
プライベートな集まりですが久しぶりにお会いする方もあり、再会をとてもうれしく思い、感謝しました。
これまでは乾物レシピのご紹介が主でしたが、今回は趣向を変えてお家に余っている醤油があれば持ち寄って、
\お醤油サルパでポン酢を仕込もう/ という計画です。
目次
集まった醤油は
いつものスーパーで買った物、評判を聞いて購入したもの、こだわりの醤油…。
でも皆さん使い切れずに残っているものを持ってきてくださいました。
毎日のご飯ごしらえには、使い慣れたいつものお醤油につい手が伸びてしまって、特別なお醤油が後に残されてしまうのですね~。
これはちょっとした気付きでした。
お礼の品や気軽なご挨拶の代わりに少し珍しい醤油を持って行くことがあるのですが、
「案外使われずにいるかも」ですね!
まさに\お醤油サルパ/にぴったりの醤油が集まりました。
戸棚の隅に残っている鰹節や昆布、柑橘類もあれば持ってきていただきました。
中でも2kg近くのすだち!!
これはサプライズ。\(^o^)/
お家でとれるすだちを毎年冷凍しておかれるそうです。
大事なものをたくさん提供いただいて、有難かったなあ。
他にも道の駅で買ったレモンなど、足りない分はストレートの柑橘果汁で補いました。
手作りポン酢は使う醤油や柑橘類によって味も香りも違ってきます。
どんな味のポン酢ができるか、皆でめっちゃワクワクしました。
また熟成するほどにまろやかになり、昆布や鰹節の旨味も出てきます。
簡単にすぐに食べることができる食品も嬉しいけれど、”熟成を待つ”という楽しみを味わえる自家製の調味料に、皆胸をときめかせました。
でもやはり!自家製はどれくらい味が違うのか試してみたい。
作って1か月ほど経ったテイスティング用のポン酢の味比べです。
\\ おいし~い //
自分で作るポン酢への期待が高まります。
この会はいつも超テンポよく進み、写真を撮る間もなく人数分のポン酢が出来上がりました。
10分で出来る手作り胡麻豆腐
今回の講座ではポン酢のほかに手作り胡麻豆腐もご紹介しました。
胡麻豆腐って、お坊様がエライ大変な思いをして胡麻をゴリゴリ擦っているイメージ。
でも擦った胡麻があれば10分で出来てしまう。
たいへんな作業だけ端折ってしまうのは申し訳ない気がするのですが、スーパーで買う胡麻豆腐のお味とは比べ物にならないくらい美味しいので、ぜひお家で手作りしていただきたいのです。
「ほんとに10分で出来るのですか」というお声に、だいたいの時間を計りながら作り始めました。
火をつけてから5分を過ぎると固まり始めます。
7分くらいで艶々の美味しい胡麻豆腐があっという間に出来上がり。
「信じられへん! ホンマにできるんや」
「ゼッタイ家に帰って作る、これなら私にもできる!」
凝ったことはせずにこのシンプルさでこの美味しさが味わえることを知っていただきたいと思い、
特別な味付けはなく、材料もお家の近くで手に入るものばかりです。
絶やしたくない叔母秘伝の筍の姿寿司
軽いランチになるように、筍の姿寿司を用意しました。
600年の伝統を持つ、京都の尼門跡寺院に伝わる精進料理のひとつです。
筍の姿をそのままに愛でることができるこの寿司は、この寺院にのみ受け継がれてきた秘伝の精進料理。
毎年春になると尼僧の叔母の作るこの姿寿司を楽しみにする方々から、掘りたての筍が毎日のように届いていました。
いただく前にその姿を愛でることをとても大切にしたこの寺院に伝わるお精進。
叔母が一品一品に込めた心はレシピでは再現できないかも知れませんが、絶やすことなく伝えていきたいと思っています。
さてさて、楽しい盛り付けです。
皆さん段取り上手な方ばかり、たったかたったかと手際よく盛り付けが出来ました。
ここまで来て、「やっぱり写真をほとんど撮っていないわ~」ということに気づいたのですが、
主催者の方が「写真用のお皿もってくるからちょっと待っててね」と特別な器を写真用にご提供いただきました。
手作り胡麻豆腐、筍の姿寿司、揚げ昆布、フルーツ、これに昆布と鰹節で出汁をとった若竹汁。
外は少し花冷えのするお天気でしたが、春の気分を美味しさで味わえました。
サルパのおすすめ
サルベージパーティって??
自宅で使われずに眠っている食材を持ち寄って皆で知恵を出し合って料理を作り、楽しもうというパーティです。
一般社団法人フードサルベージによって2013年7月、食品ロスを削減する取り組みの1つとして初めて「サルベージパーティ」(通称サルパ)が行われました。
「持て余している食品に最高のスポットライトを!」をスローガンに、この団体が提案しているホームパーティのスタイルです。
お土産にもらったけど我が家の好みに合わず持て余している食品や、たくさん買えばお得!と買ったものの使い切れずに棚の奥や冷蔵庫にしまったままの食品。
これさえ買えば美味しいものが作れそうと魅力的な広告にあらがえず思わず買ってしまった食品、でもちょっと使っただけ。
「ああ、このままだと捨てちゃうことになりそうだなあ、もったいないなあ。でも無理に食べるのも辛いしなあ・・・」
せっかくの食べ物に罪悪感をつのらすばかり。
サルベージには「救い出す」という意味があります。
持て余している食品を皆で持ち寄って知恵を出し合って料理すれば、食品だけでなく「もったいないことしちゃう~」という罪悪感まで救い出してくれる気がするのです。
サルパの勧め
サルパの魅力は何といってもどんなものができるか予想がつかないドキドキとワクワク感!
皆で持ち寄れば普段自分では決して買わない食材が集まったりすることがあります。
これがよりワクワク感を高めるのですね。
また自分ではしたことのない取り合わせや調理法が、他の参加者から教えてもらえる。
いろんなお家のやり方をかけ合わせて、全く新しい一皿が出来たりする。
例えば「今回のお醤油サルパでポン酢を仕込もう会」では、溜まり醤油に近いものが持ち寄られました。
出来立てのポン酢を味見したのですが、進行役のFumieはその想像以上の美味しさにもうびっくり。
このサプライズ感がたまりません!
楽しさに加え、食品ロス削減にダイレクトに繋がり、罪悪感をぬぐえるどころか社会貢献できた気持ちになるサルパ。
そして捨てる羽目になったかも知れない食品が救い出されたことで、我が家の食費の節約にもなったかも。
気軽にサルパ、おすすめです!
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・あっと驚く目からウロコの乾物レシピ
・自家製干し野菜・ドライフルーツの作り方
・乾物を使った防災食
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