文旦を余すところなく楽しみました:フレッシュの美味しさを楽しんでから干したりジャムにしたり
土佐文旦を戴きました。
文旦やボンタン、ザボンと呼ばれる大型の柑橘類ですね。
このおっきな果物、「今日はぶんたん買って帰ろ!」ということはあまりなく、自分で買い求めるシーンはまずないです。
だからこそ、いただき物で味わえる貴重な果物。
まずはフレッシュで爽やかな味を堪能して、皮はマーマレードに、そしていくつかはドライフルーツにしてみました。
茹でこぼした皮はピクルスにも!
目次
土佐文旦はどんな果物?
文旦またはザボンやボンタンと呼ばれる果物、何度かいただいたことがありますが、「土佐文旦」は初めてです。
”土佐”と名の付くきっと特別な美味しさがあるのでしょう。
添えられている説明書きを見ると、
土佐文旦に種が多い理由
土佐文旦専門 高橋農園
土佐文旦には種子が入らないと果実が大きく実らない性質があります。また種子が入ると種子から出るホルモンの作用で多くの栄養分がその果実に送られるため、品質が良く美味しくなります。自家受粉では種子が入らないため、当園では他の果樹の花粉を使って一花づつ手作業で受粉し、種子が入るようにしています。
説明書きを読んで興味が湧き、高橋農園のHPを見てみました。
土佐ぶんたんの原木は高知県農事試験場園芸部の玄関に一樹あったそうです。昭和の初めころのことだとか。
高知県で栽培されている土佐文旦はすべてこの樹から育てられた苗木をもとに栽培されているのだそうです。
でもその原木がどこからやってきたものなのか記録には残っていないとのこと。
他にも美味しく育てるための肥料の工夫や苦労などが親しみやすい文章で書かれていました。
頂き物の幸せ
地元では温州みかんより土佐文旦の方が日常食べられていると記されていますが、やはり主に贈答用として販売されているようです。
贈答用だからこそ、人から人の手に渡り笑顔と謝意が交わされる場面を思い浮かべながら作られているのでしょう。
そしてそのような温かいやり取りが、文旦が人から人へと手渡される度に生じているのですね。
はるか高知から海を渡り、幸運にも私にまで到来物のおすそ分けに預かったわけです。
贈答用ですからいつも食べることができる品ではありませんので、十分に味わいたいです。
そんな時、特別な頂きものをした時、生産者さんのHPを訪れるとより美味しく食べることができるように思います。
生産者さんのホームページからもっと美味しく果物を楽しむことができる貴重な情報を得ることができます。
この誰かに「ありがとう」を伝えるために慈しみながら育てられている文旦、その背後にあるストーリーも興味深いものでした。
文旦物語と一緒にいただくと、爽やかでジューシーな美味しさが一袋ごとに口に広がりました。
マーマレードの楽しみ:土佐文旦の皮を活用したレシピ
文旦の仲間は皮の厚みがたっぷり。
これを捨ててはもったいない!
文旦の説明書きにはちゃんと「マーマレードの作り方」が書かれていました。\(^o^)/
「白いワタには苦みがあるので取り除いて」とあるのですが、う~ん、どうしよう・・・。
何年も前ですが鬼ゆずを頂いた時に、やはり皮をジャムにしてみました。
その際、ネットで調べて作ってみたのですが、この白いワタの部分には「ヘスペリジン」というポリフェノールが多く含まれているのだそうです。
なんと血流改善、新陳代謝の促進という健康効果もあるそうです。
参照:丸ごと小泉武夫食マガジン
「ポリフェノール」と聞いて、これはぜひとも使おうと作ったジャムは全然苦くなくて美味しかったのを思い出し、今回も白いワタの部分も一緒にコトコト煮てみました。

皮をワタごと適当な大きさに刻み、3度茹でこぼしています。
我が家の小さな鍋に合わせて写真は300gほどです。

ひたひたの水と約同量の砂糖を加え、とろりとするまで煮ました。
白いワタの部分が透き通るような黄金色に!
手前は種を入れたティーバッグと、シナモンスティック、ホールカルダモンです。
いやいや、苦みなんて全くない! とても美味しく出来ました。
3度も茹でこぼしているのにも関わらず、柑橘の香りがふわりと立ち上ってきます。

朝の楽しみがひとつ増えました。
ドライフルーツへ変身:土佐文旦の干し方と楽しみ方
文旦の干し方
文旦をドライフルーツにしてみたくなりました。
まず最初にちょっと失敗談。
何も考えず、そのまま大胆に皮ごと輪切りにして干してみたのです。
出来上がりは皮の部分が全く歯が立たず。
・・・・これは入浴剤にしよう。><;
二度目は皮と白い部分も出来る限り剥きました。
でも、皮の支えがないと大きな文旦は上手く輪切りにできず、中心にびっしりと詰まった種の抵抗もあり、半月切りに。

干した文旦やマーマレードの楽しみ方
干したオレンジを家族が講師を務める英会話教室の生徒様に差し上げたことがありました。
生徒様、きょとんとした面持ちで「どないして食べるん?(どのようにして食べるの?)」
そうですよね、見た目がおしゃれなだけではいただけませんよね。
今回の干し文旦や文旦マーマレードで実際に作ってみたものを紹介します。

手作りの簡単グラノーラ、いつもは柑橘類は入れないのですが、ドライ文旦を加えると味にキュッとアクセントがつきました。
これを一晩ヨーグルトに漬けてオーバーナイトグラノーラも美味しい。

紅茶やワインにドライオレンジを入れておしゃれにするのは定番でしょうか。
でも、今回の文旦ではちょっと苦みが出てしまいました。><;

ドライ文旦とマーマレードで米粉ケーキ。
マーマレードの甘みだけで砂糖は新たに加えず、塩味にしてケークサレ風。
米粉で作ると粉をふるう手間がなく、炊飯器で簡単にとっても美味しく焼けました。(^^♪

マーマレードを作る時に茹でこぼした皮を少し取っておきました。
しばらく置いて水気をとり、ドライ文旦も入れてピクルス液に漬けました。
赤い色はローゼルを干したものです。
文旦の皮は十分に火が通っていて柔らかく、ピクルスというより酢の物の具。
きゅうりや大根と合わせて箸休めの一品になりました。
でもイチオシは実はこれ!!
文旦を頂いた方へ、シンプルに干しただけのものをお返しにお持ちしたのです。
そうしたら、「あら、これやめられない止まらない!」と言って下さり、とっても嬉しかったです。(^^♪

カップの中に入っているのは実をひとつひとつ袋から出して少しほぐしたものです。
そのままおやつにいただくには、これが一番食べやすく、残っている袋の部分や背中の白いところがサクサクして後引く美味しさでした!
大き目の柑橘類をドライフルーツにしてみようかなと思う時、この「実を袋からだしてざっくりほぐして干す」もおすすめです!

文旦を干して2か月が経ちました。
ちょっと口寂しい時にひとつまみすると、文旦の風味が広がり、とても気分がすっきりします。
おやつに最適ですが、残りが少なくなってきたので、何か新しい工夫を加えたいと思い、チョコレートをかけてオランジェット風にしてみました。
柑橘の爽やかな苦みと甘さが、チョコレートのほろ苦さと絶妙にマッチし、なんとも贅沢で大人の味わいのオランジェットが完成しました。
自家製ならではのこの美味しさ、ぜひ皆さんも試してみてください!
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